私は妻と結婚して以来、空を飛ぶ機会を数多く持ちました。
青い空。果てしない空。自由な空。空の旅は私に、心からのくつろぎの時間を与えてくれました。そしていつしか、自分自身で空を飛びたい、と思うようになったのです。そう、飛行士になりたい!
というのはまったくの嘘です。
実は私は、Webデザインをいじるのがとても楽しいので、その趣味を広げたいと思います(結局今やってることそのままです)。そして、本業マッツァオなサイトを仕立ててみたいです。さらに今の仕事を早期リタイアしてSOHOで仕事をしたいと思います。
(最後の一文も嘘です。)
母
きっかけは、フジテレビ(尊敬する箭内道彦氏のコピーだ)じゃなくて、今年5月末に癌で亡くなった母の影響だと思います。DNAです。
母は数十年来、自分の小遣いや、へそくり(や、ときには家計の一部?)を使って、骨董品や古布を集めていました。そして幾多の失敗を糧として眼力が鍛えられ、晩年には、その目利きはプロ並みといわれるようになっていました。
亡くなる10ヶ月前に余命宣告を受けたのですが、そのときに「何も悔いはないけれど、古物店をやりたかったかな。」と話していました。
私の場合は骨董や古布には微塵も興味がないのですが、Webデザインに限らず、装丁のきれいな本や、街中で見かける上手な看板、ポスター広告などに非常に興味があって、閲覧を楽しんでいます。海外旅行をした時にはその土地の新聞広告をみるのが楽しみだったりします。
美術の授業
もともと学校の美術はそれほど良い成績を修めていたわけではなく中の上くらいの感じでした。彫刻とか造形は好きではなかったです。
中学のときにひとりの先生が、デッサンやデザインに関して、とても難しい課題を生徒に与えて何週間もかけてその課題をやり遂げさせるという授業をしました。飛び抜けてうまい生徒がひとりいたのですが、その友人は親が古物商でした。
はじめはあまりヒントを与えてくれないのですが、生徒の作品が少しずつできあがってくると、ひとりひとりの作品に対してなるべく周りの生徒にも理解できるように講評とアドバイスを与えてくれました。私もそれを「なるほど」と思いながら聞いていましたが、自分の作品にそのエッセンスを摘要させることはできずに、いつも凡庸な作品をつくっていました。結局その先生から褒められたことはなかったと思います。
ところが今になって、いろいろなDTPデザインや造形デザインをみたときに「ああ、あのとき先生が言っていたことはこういうことだったのか」とはじめて理解できることが、たくさんでてくるようになったのです。
思えば先生のアドバイスは、中学生にもわかるような簡単な言葉を用いていたのですが、本当に内容を理解するためには、類する作品をたくさん見こなして(そういう言葉はないかな?)、ある程度の「眼」を持ってからでないと吸収できないものだったのだと思います。
でも今は、そういう理解が及ぶようになって、とても楽しいのです。そしてもっと当時のようなアドバイスが欲しいな、と思ってさまざまな本を買い勉強し、またサイトで情報を集めたりしています。
それで、まあ今の仕事は退職まで続けることになるでしょうが、母のように「Webデザインの仕事をしたかった」と言い残すことがないように、手を打ちたいなあと思うようになりました。
ぶろぐんのスキンをつくってみよう
とはいえ、今の仕事を捨ててその道に進もう、などというリスクは侵せません。何しろ家を建てたばかりで私の賃金を見越してローンを組んでます。子どもたちも学資資金も必要です。宝くじを当てるか銀行強盗でも成功させない限り、家計の安泰はありえません。
そもそもWebデザインに関して「勉強中」に過ぎないばかりか、それは趣味であって、生計を成り立たせるだけの「手段」にするためには相当の訓練が必要であることも充分に理解しています。
それでも地方の中小企業サイトなどを巡回してみると、専門業者がつくっているにも関わらず「なんだこれは」と首をかしげてしまうものもたくさんあります。逆に、素人の方でものすごいテクニックを持っている方もたくさんいます。
結局、Webデザインを仕事として扱うためには、テクニックの優劣だけでなく、組織運営のマネジメントや営業コミュニケーション、経理処理など社会一般の会社運営的な能力がないことには無理なのだと思います。
ひとまず私は、楽しみながら趣味として勉強を続けます。手始めに、「ぶろぐん」のスキン集をつくってみたいと考えています。ちなみにその関係のサイトは、お出かけサイトやこのブログとはまったく別に運営するつもりです…ご紹介できないのは残念ですが。